心は空気で出来ている

その場の空気で書く日記

懐かしい味と香りのフラッシュバック

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 今朝、布団の中で目覚めてから、少しうとうとしている間に、突然、昔懐かしい味と香りが脳裏によみがえりました。

 何かのドリンクをストローで飲む光景がミリ秒単位で浮かび、それに伴ってドリンクの味と香りがこれまたミリ秒単位でよみがえったのですが、あとちょっとで思い出せそうなところで、ふわぁ~……と消えてしまいました。

 年齢と共に昔のことをよく思い出すようになったわりには、思い出しかけたことを掴み取る能力は衰えているようです。

 何の味と香りなのかは思い出せませんが、なんとなくミルク感があった気がします。子どもの頃はよく飲んでいた味だと思うんですが……そういう味のドリンクを買って飲んでいたのか、あるいは自分で作ったコーヒー牛乳みたいなものの味か……でもコーヒーじゃないんだよなぁ。

 なんだかすごくモヤモヤする。

 たぶん、これと同じように、昔はよく知っていたけれど、今はすっかり忘れている味ってたくさんありますよね。今はもう売っていないお菓子や食べ物、母親が作ってくれた料理の味とか。

 脳波を読み取って思い出の味を再現するマシンがあったらいいのに。ドラえもんが持ってそう。

 

日焼けのあと、皮がめくれてきたらどうします?

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 先週、いや先々週だったか、台風が過ぎた後の猛暑日に、炎天下で半日ほど作業をしました。実家の庭の片付けなんですけどね。

 熱中症が怖いので、時々休みながらの作業でしたが、日焼け止めなど、日光に対してわりと無防備に作業したものですから、ハンパなく日焼けしました。先月、息子氏とプールに行った時より焼けました。

 その日の夜、風呂に入ると赤く焼けたところがヒリヒリどころかビリビリするくらい痛かったです。

 その日焼けも落ち着いてきて、ここ数年来で最も黒い顔と腕になりました。

 落ち着いたのはいいんですが、今度は皮がめくれてきましてね。日焼けしてから10日以上経っていて、ここまで日焼けすること自体が数年ぶりなので、最初は「なんでこんなに皮がめくれるんだろう?変な病気か?」と思いました。

 はじめのうちは手首の周囲だけだったのが、みるみるうちに範囲が広がり、前腕全体の皮がボロボロめくれてきました。これはなかなかうっとおしい。指でチマチマつまんでいても埒が明きません。

 そこでふと思いつきました。ガムテープを貼ってベリベリめくれば一気に取れるんじゃない?

 やってみたらこれが正解。腕に貼ったガムテープの粘着が、一度で効力を失うほどの勢いで皮がとれます。ついでに腕毛も何本か抜けます。しかし、いちいちガムテープを切って貼ってめくってと繰り返すのが面倒。腕全部の皮をはがすのにどんだけガムテープ使う?

 そこでさらに思いつきました。コロコロテープなら、いちいち切る手間いらなくない?

 はい、これまた正解。腕をまんべんなくコロコロするだけで、浮いた皮がベリベリ取れます。こりゃ楽だわ。

 それでも、途中で粘着がなくなるので、1枚めくってまたコロコロ。そんなことを繰り返して、結局4回めくって、ほぼすべての皮が取れました。ただし、無理やり皮を剥いでいるので、少々ヒリヒリします。粘着テープでこれだけコロコロすれば、皮を剥いでなくてもヒリヒリするでしょうけど。コロコロをかけたあとは、ローションでお肌を整えておきました。

 若いころと違って、これだけ日焼けすることは滅多にないので、この知恵が次回に生かされるかどうかわかりませんが、もし今、日焼けあとの薄皮がめくれてきているのなら、一度試してみてください。ただしやりすぎにはご注意を。

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【読書感想】『三体』劉 慈欣(著)大森 望, 光吉 さくら, ワン チャイ(訳)立原 透耶(監修)【早川書房】

三体

 今年、SF界隈で最も話題となった……かどうかは知りませんが、とにかく売れていると話題のSF長編『三体』。

 お財布が寂しい私は、節約のため本の購入をあきらめ、代わりに図書館で借りることにしました。私が予約を申し込んだ時点ですでに7人が待っていて、先日、ようやく私の番が回ってきました。しかし、私の後にもすでに23人が待っているので、期日までに必ず返却してね、という紙が挟んでありました。

 そんな大人気の作品ですが、私は中国人作家のSF作品を読んだことが、今までほとんどありませんでした。ハヤカワのオールタイムベストか何かで、短編を読んだことがあるくらいです。

 実はまだ最後まで読んでなくて、今は5分の3くらいまで進んだところです。それでも、物語のスケールが大きくて、一度にすべての感想を書くことはできないだろうし、私にはこれだけの物語の感想をまとめる根気がないと思われるため、もう今の時点でざっくり書いちゃうことにしました。ざっくりとしか書かないので、ネタバレはありません。

 あらすじなど作品の概要について知りたい方はWikipediaを参照してください。

ja.wikipedia.org

 この物語は三部作だそうで、今回出版された『三体』はその第一部。舞台は中国の文化大革命の時代から始まり、登場人物の回想を交えて時代を前後しながら物語が進んでいきます。

 私は、半分まで読み進んでやっと「ああ、こういう話なのか」とわかりました。それまでは、いろいろな出来事や事件が起きて、スリリングな展開はあるものの、そういった一連の事件の裏で、物語の主軸になるものは一体何なのか、さっぱり見えてきませんでした。

 しかし、物語の主軸が見えた途端「えええ、こんなスケールの話なの?」とも思いました。SF小説ですから、宇宙規模の話は別に珍しくありませんが、最初の地味な展開からすると、まさかこんな方向に物語が進行するとは思いませんでした。

 地味な展開というのは、人間の愚かしさや泥臭さを中心に描写していくところで、その愚かしさと泥臭さが、そのまま宇宙規模の話に繋がっていくのです。

 で、物語が宇宙規模に展開されてからも、結局人間の愚かさと泥臭さは消えないまま、それどころか、その泥臭さが宇宙規模の話と地続きで描かれていくことに、奇妙な感覚を覚えます。確かにSFなんだけど、SFっぽくない。それが、ちょっと普通じゃないリアル感を醸し出しているような気がします。

 中国を舞台にした作品なので、登場人物はほぼ中国人。当然、名前も馴染みのない中国人の名前なので、覚えるのが大変。最初はルビがふってあるものの、あとは漢字表記だけなので、さっきの登場人物がページをあけて出てくると、この名前なんて読むんだっけ?と遡って確認しながら読んでいます。

 最初に出てくる文化大革命や、実在の人物名なども、近代中国の歴史や重要人物に関する知識がある人でないと、わからない情報が多いです。私はさっぱりわかりませんでしたが、そこはあまり話の筋に関係ないので、わからなくても大丈夫です。

 第一部の残り5分の2を残していますが、正直、この先の展開に不安もあります。こんだけ大風呂敷広げて、ちゃんと終わるのかなぁ、とか。いや、たとえば日本の漫画やアニメでよくある大風呂敷とは、意味が違う感じではあるんですけど。

 大風呂敷がどうというよりは、地面を這いつくばるような泥臭い人間ドラマと、宇宙規模の壮大な物語が、果たしてこのままうまく併存していけるのかという不安。ここまではちゃんと面白かった。でも、この面白さを維持したまま、最後まで盛り上げて、収束できるんだろうか。

 いや、今の時点で物語の主軸が見えてきたといっても、まだ第一部だから、物語はこれから二転三転するはず。まだ何か裏があったり、予想もできない展開が待っているはず。そんな期待を抱くに足る面白さではあります。

 要するに、読めないんですね。先が。いや、先が読めないというより、この物語世界が、今のまま変わらないという保証がない。普通なら、この物語はこういう世界なんだと分かったうえで、安心して読み進められます。しかしこの作品は、今の時点で見えている世界が、またどこかでガラリと変わるかもしれない、という不安を抱かせます。

 その不安が的中したほうが、きっと面白くなるんでしょう。

 的中することを期待しながら、続きを読んでいきたいと思います。

The Three-Body Problem (English Edition)

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DVの話で笑ってはいけない

 今日、職場である種の研修がありまして。

 職場におけるハラスメント的な話とか、ドメスティックバイオレンスな話とか。コンプライアンスとかなんとか。上からのお達しで、全員研修を受けさせよ、ということなんでしょう。

 研修といっても、職場内のさらに小さなグループでの小規模な集まりでしたから、参加者は10人もいませんでした。

 で、資料を見ながら上の人が説明していくわけですが、本人もその道のプロってわけではないので、いわゆる棒読みちゃんになってしまいますわな。

 その研修資料の文章中に、何度かDV(ドメスティックバイオレンスの略)という単語が登場しました。職場の研修でDVなんてプライベートな問題を扱うの?と思いましたが、そこまで踏み込んだ内容ではなく、そういうこともありますから気を付けようね、くらいの簡単な話でした。たぶん。

 それを説明係の人がですね、「DVD」って言っちゃうんですよ。

 最初は本人も気づいてなかったみたいで、何の訂正もなかったんですが、2回目もDVDが出まして。そこは「あっ、いやDVが……」みたいに無事訂正されました。

 しかしまさかの3回目がありまして。「DVディ……DVによる〇〇が……」とかごまかしていましたが、もうバレバレなんですね。

 気持ちはわからなくもないです。日常、あんまり「DV」なんて言葉は使いませんからね。逆に「DVD」は割と日常的に使う場面が多いですから、DVときたらDでしょ、というパターンを口が覚えてしまっているんですね。つい口が滑るってやつです。

 研修の内容が真面目な話なので(真面目じゃない研修ってどんな)、笑える雰囲気じゃないんですけど、心の中はもう爆笑で。DVの話なんてまるっきり頭に入ってきません。説明係の人も真面目な性格で、そういう間違いを笑ってごまかすタイプの人じゃないんです。だから他のみんなも笑える空気じゃなくて、それがさらにおかしみを増幅してしまうんですよね。

 そういう時、向かいの席の若い人が、顔を伏せながらも上目遣いで周りをチラチラ見るんですよ。「今の聞いた?DVDだって(笑)」みたいな視線ですよ。私はその視線を受けたらもう笑いを堪える自信がなかったので、絶対見ないように机の資料に視線を落としました。

 DVをDVDと言い間違えただけのことで、なんであんなに可笑しかったんだろうって、家に帰ってから思いましたが、そういう場の空気ってありますよね。笑っちゃいけないと思うほど可笑しくなるっていう。

 という「笑ってはいけない職場研修」の話でした。

第3版 Q&A DV(ドメスティック・バイオレンス)事件の実務―相談から保護命令・離婚事件まで―

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嘆きのホニャララが叫んでる

 息子氏を寝かせるため、布団に入っていた時のこと。

 何やら妙に胸が締め付けられるような、悲しい気分になっていました。

 思考は、この感情にあおられて、自分の身の上に起きた様々な不運を嘆いたり、昔の悲しい出来事を思い起こしたりしています。

 思えば、私の人生の困難はどこから始まったのだろう。あの時か、それともあの時か。辛いことは幾度もあったけれど、私の人格を歪めるほどの悲しみは、いくつかに絞り込むことができます。

 やたら後ろ向きになったり、面倒くさがったりするようになったのは、あの出来事が原因だろうか。あれ以来、私は心のどこかに壁を作ってしまって、前に進むことができていないのだろうか。

 それとも、あの時期が、私の価値観を歪めたのだろうか。

 あるいは、あの出来事が、私の心に深く嘆きを沁み込ませたのだろうか。

 この嘆きはいつから、私の心の底を流れ続けているのだろうか。

 本当に?本当にこの感情は、そんな昔から私の心に居座り続けていたのだろうか?

 ずっと続いていると思うのは、この嘆きの感情が見せる錯覚かもしれない。

 本当は、今日どこかで、ふいに湧いてきただけの、浅い感情かもしれないじゃないか。

 ついさっき、Aimerのカバーアルバムの中にある、ユーミンのカバー『リフレインが叫んでる』を聴いて、その切ないメロディと、そこから連想する思い出に触発されて湧いてきた、浅い感情かもしれない。

 あるいはまた、その音楽をきっかけにして、心の底に流れていたものが表に出てきた、ということかもしれない。

 感情は、心のどこかに隠れ続けるものなのかどうか、それとも泡のようにその都度、湧いては消えるだけの刹那的なものなのか、私にはよくわかりません。それを見極められるほど、私の頭は賢くないようです。

 どっちにしろ、感情は抑圧せず解放していくことが大事だよな、と思った次第です。

Bitter & Sweet

Bitter & Sweet