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【祝】夢枕獏さんの紫綬褒章受章に寄せて

キマイラ〈1〉幻獣少年・朧変

キマイラ〈1〉幻獣少年・朧変

 

 どうも、幻獣中年ごくまです。

 今朝のニュースで、作家の夢枕獏さんが紫綬褒章を受章されたと知りました。

 30年来のいちファンとして(といってもここ15年くらいは追いかけてませんでしたが)喜ばしく思います。おめでとうございます。

 思い起こせば30数年前、中学生の私は近所の本屋でソノラマ文庫の『幻獣少年キマイラ』を初めて手に取り、その世界観に衝撃を受けました。それ以来、獏さんの世界の虜になりました。

 それまでの私の読書体験というと、ジュール・ヴェルヌH.G.ウェルズなど主に古典SFから始まり、豊田有恒平井和正小松左京筒井康隆など日本のSF作家のジュブナイル作品を中心に読んでいました。

 SFというジャンルが欧米から輸入されたものだったので、作品の舞台やガジェット、登場人物などは欧米を思わせるものが多く、私の中では欧米カッコイイ、欧米最先端、という感覚が自然に醸成されていたように思います。

 そんな頃に出会ったのが、SFとはひと味違う世界観を持った作品でした。いわゆる伝奇小説というやつです。朝日ソノラマという出版社が出していたソノラマ文庫で、夢枕獏菊地秀行の作品を読んで、すっかり伝奇小説にハマってしまいました。

 なかでも、それまでの欧米的な世界観ではなく、日本の風土を背景にした獏さんの作品は、欧米カッコイイという私の価値観を見事に覆し、和風な世界の魅力というものを私に教えてくれました。

 そこから、伝奇小説、格闘小説、山岳小説と、獏さんの展開する物語を追いかけ、途中で一旦止まって、最近またぼちぼちとその後を辿るようになった折も折、今回の紫綬褒章受章の報です。

 思えば、獏さんの作品で途中までしか読めていないものがたくさんあります。物語自体がまだ終わっていないもの、終わっていても私が追えていないもの、途中なんだけど続きが出るのかどうかわからないもの。その全てを綺麗に終わらせるのは難しいとしても、せめて結末を迎えた物語は、生きている間に全部読みたいです。

 獏さんの頭の中には、3回転生してもまだ書けるだけのアイデアがあるそうですが、私はたぶん3回転生しても全部読み切れないでしょう。今のペースで全部読もうと思ったら、5回は転生しないと無理ですね。

 虫に転生しても読めるかどうかはわかりませんが、これからもマイペースに獏さんの作品を読み続けていきたいと思います。

 そういえばキマイラのイメージアルバム持ってたはずだけど、この前押入れの中を整理した時には出てこなかったな。あれどこ行ったんだろ。物置かなぁ。今度探してみよう。

 ではまた!

 

餓狼伝 : I (双葉文庫)

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