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【映画鑑賞記】劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~【若干ネタバラシ?】

natsume-movie.com

愛されたいと本当はもがいていた

この孤独も涙も包むような

優しさに出会えたから

 久しぶりに自分の観たい映画を観てきました。いや、仮面ライダーも観たかったんですけどね。一人で観に行ったのが久しぶりってことで。

 劇場版だからといって特段構えるふうでもなく、テレビ版の雰囲気をそのまま映画館に持ってきた感じの作品でした。それでも本編が正味104分あるので、テレビ版の5倍近いボリュームになります。

 そんな長編を、長く感じないくらい楽しめた、というのが率直な感想です。

 物語のキーとなる要素が、バラバラに配置されていき、それらの要素が何の関係もなさそうに見えて、少々慌ただしい印象を受けます。やがて、バラバラに見えた点が徐々に繋がって線を成し、ひとつの輪郭を描いていき、静かな感動を形作る、そんなストーリー展開でした。

 夏目レイコを知る女性である津村容莉枝の声を、島本須美が演じていますが、最初はわかりませんでした。私にとって島本須美といえばクラリスであり、ナウシカであり、小山田真希であり、つまりは少女の声の代名詞的な声優さん。大人といっても管理人さんがせいぜいで、今回演じた高齢の女性の役はあまり馴染みがありません。

 これまでに何らかの作品で老け役というのも演じたことがあるのかもしれませんが、私はそれらの作品を知らないので、彼女の老け役の声は新鮮でした。しかしやはり声の質というのは変わらないもので、ふとした瞬間に「あ、この声は島本須美だな」と気がつきました。実年齢に近い役というのも、なかなかに自然なもので、いい演技だなと思いました。

 この作品の軸となる妖(あやかし)を、俳優の高良健吾、サブキャラのゲスト妖怪を、お笑い芸人のバイきんぐの2人が演じていました。やはり本職でない人の演技はわかりやすいもので、バイきんぐの小峠演じる”もんもんぼう”は、いかにも台本を読んでいますといった喋りで、最初に聞いたときはかなり気になりました。

 しかしこれは妖怪なのだから、人語を話すのにたどたどしい感じがするのは、逆に自然なことなのかもしれない、と自らに言い聞かせ、演技の一環と思うようにしていたら気にならなくなりました。どちらかといえば、小峠より相方の西村演じる”六本腕の妖怪”のほうが、出番は少なかったものの、迫力のあるいい演技ができていたのではないかと思います。

 あとはテレビ版でお馴染みの面々が登場し、いつもの役割をこなして物語を転がしていくところに安心感を覚えました。観に行く前は、劇場版ということで、大げさな話になっていたり、長いだけで間延びした展開になっていたりしないかと、少々心配していたのですが、全くの杞憂に終わりました。

 「夏目友人帳」の”いいところ”を余すところなく盛り込み、テレビ版で作品の世界観を知り尽くしているファンの期待を裏切らない内容で、これが「夏目友人帳」なんだよなぁ、と思える作品に仕上がっています。

 ということで、本日もお粗末さまでした。

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茜さす

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