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その場の空気で書く日記

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今期冬アニメ『どろろ』を観ていて思い出したあの漫画

dororo-anime.com

君の瞳の深さを覗き見て狼狽える

望みなどあったでしょうか この行き先には

 年初から始まったアニメ『どろろ』を観ている。手塚治虫の漫画が原作で、私が生まれる前、50年も昔の作品だが、時代劇ということもあって、古いとか新しいとかいう評価の外にある作品と言えるだろう。今回のアニメ化は、原作の発表から50年という節目を記念しての企画なのだろうか。

 最新のCGアニメ技術を用いてリメイクされた『どろろ』は、漫画では表現できないところを、アニメならではの技術で巧みに表現していると思う。

 あらすじは、とある武家に生まれようとしていた赤ん坊が、父親の野望のために魔物への供物として捧げられた。母親の願いを聞き入れた菩薩(?)の力で守護され、かろうじて命を取り留めるも、四肢と皮膚と五感の全てを失った状態で生まれてくる。

 父親に捨てることを命じられた産婆に命を救われ、放浪の医師に育てられたその赤子は、百鬼丸と名付けられた。自身の身体を奪った48体の魔物を倒しながら、その過程で失った身体を少しずつ取り戻していく。

 魔物に奪われたものを、魔物より弱いはずの人間でありながら、並外れた戦闘力で魔物に立ち向かい、倒していく。その過程が、仲間を伴う旅の物語として、ロードムービー的に展開されていく。

 おそらく、似たような形式をとった作品は数多くあるのだろうが、私はその中でも自分が好きな、ある作品を思い出した。

 三浦健太郎による漫画『ベルセルク』である。

 主人公ガッツは、仲間であったはずのグリフィスの野望を叶えるための生贄として、他の仲間ともども魔物に捧げられるが、その中で人並外れた膂力をもって生き残り、生贄の刻印を持つ者として魔物に狙われながらも、逆に魔物を倒し、復讐の旅を続ける、という内容だ。

 そういえば妖精郷(エルフヘルム)という妖精の島を目指す旅に出るあたりから、何年も続きを読んでいない。連載も途切れ途切れなので、単行本の刊行も遅々として進んでいないようだ。Wikipediaによれば、ガッツの恋人であるキャスカが覚醒するところまで話は進んでいるようだが、そこでひとつの目的が果たされた後、ガッツはどうするのか、グリフィスへの復讐はどうなるのか、世界の行く末は……といろいろ気になるところではある。

 果たして『ベルセルク』は完結を迎えることができるのだろうか。どういった結末であろうと、これだけ大きな風呂敷を広げてしまった物語の宿命として、読者がそろって納得するような結末を迎えることは不可能だろう。

 『どろろ』も、原作における物語は完結に至っていない。商業的にふるわなかったのが原因と言われているが、果たして連載が続いていたら、手塚治虫はどのような結末を思い描いていただろうか。

 というわけで、『どろろ』と『ベルセルク』の類似点に今さら気づいたよ、という話。

 本日はこれにてお粗末。

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Ash Crow - 平沢進 ベルセルク サウンドトラック集

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