心は空気で出来ている

その場の空気で書く日記

広告

オラ、わくわくしない。

つりのひみつ (学研まんがひみつシリーズ 33)

 子どもの頃、釣りが好きだった。

 学研まんがのひみつシリーズ「つりのひみつ」を読んでわくわくした。

 「つり入門」という本を読んでわくわくした。

 こんな魚や、あんな魚が釣れたら、こんな竿で、あんな仕掛けで釣りができたら、と想像するだけでわくわくした。

 学研の図鑑「魚」で、釣れそうな魚を見てはわくわくした。

 釣り道具のカタログを見てわくわくした。

 自分の小遣いではとても買えない、高価な竿やリール、ルアーを見て、わくわくした。

 ガンプラにハマってからは、「プラモ狂四郎」を読んで、こんなガンプラが作れたら、と想像してわくわくした。

 やがて、パソコン雑誌、いや当時はマイコン雑誌と呼ばれていた雑誌を見て、広告に載っているパソコンにわくわくした。これも自分の小遣いでは買えないものだが、もしこれが手に入ったら、どんなに楽しいかとわくわくした。

 子どもの頃は、いろんなものでわくわくした。

 あの「わくわく」感は、いつの間にか自分の中から消えていた。

 大人になっても好きなことはある。欲しいものもある。でも、わくわくしない。

 あのわくわくする感じは、それを感じていたという記憶は残っていても、その感覚自体を呼び覚ますことはできない。思い出せそうで、思い出せない。

 どこに行ったんだろう。なぜ消えてしまったんだろう。あのわくわく。

 息子氏が、仮面ライダーおもちゃウェブでわくわくしているのを見て、そんなことを思った。