心は空気で出来ている

その場の空気で書く日記

あっという間に草生える

草生えるww。スマホに住む謎の生物の育成ゲーム。

 通勤経路の途中に空き地がある。

 2カ月ほど前まで、古い家が建っていたのだが、取り壊されて更地になっている。

 取り壊し工事を始めて、更地になったのは1カ月ほど前。

 つまり更地になってから、およそ1カ月が経過したことになる。

 そして最近ふと気づいたのだが、すでに草がボーボーに生えている。ここ数日、急激に気温が上昇したことも影響しているだろう。土くれだけだった場所が、いつの間にか見事な草むらに変身していた。

 言ってしまえば、ごく当たり前の、普通の光景だ。土がむき出しの土地を放っておけば、草が生えるのは自然の摂理。ではあるが、あれだけ隙間なく地面が埋まるほど草が生えるというのは、どうにも不思議だ。

 例えば、いくつかの種がどこかから飛んできて、それが成長して実を結び、種を落として増えていく、というのならまだわからなくはない。しかしそれには植物が成長して種を落とすまでのサイクルが必要であり、それなりの期間を要するはずだ。

 しかし、あの草の勢い、ボーボーさ加減は、そんな悠長な時の流れでは説明できない。となると、あの土地一面に一斉に草の種が撒かれ、芽生え、成長したと考えるのが妥当である。それも、パッと見ただけで何種類もの草が密集して生えているのだ。

 それとも、雑草の成長サイクルが思っているより早く、数日で種から成長し、実を付けて次の種を落とすほどの速度なのだろうか。いやそれはちょっと考えにくい。

 となれば、やはりあの雑草たちは、あの土地一面に、一斉に生えているのだ。そうすると、その雑草の種が、あの土地一面に落ちていたことになる。およそ50平米ほどの広さの土地を、一斉に埋め尽くす量の雑草の種。

 最初から土に混じっているわけではあるまい。もともと家が建っていた場所なのだから。更地になった後で、どこかから種が飛んできて、草を生やしたのだろう。しかし、更地になったのは1カ月前。それから種が飛んできて、一斉に芽生え、成長したということか。

 1カ月前は4月だ。4月の時点で、そんなに草の種が飛んでいるものなのだろうか。やっぱり飛んでいるんだろうな。草が生えてるんだから。

 目には見えないけれど、あれだけの土地を埋め尽くす量の種が、空気中を舞っていると考えると、少しゾッとするような、あるいは見方を変えれば生命の逞しさに感動するような、そんな気持ちになる。人類が滅びたら、地上はあっという間に植物で覆いつくされるんだろう。もともと生えない土地は別として。

 なんというか、「自然てすごいな」(小並感)と思った。

草はひとりでに生える (OEJ Books)

草はひとりでに生える (OEJ Books)