心は空気で出来ている

その場の空気で書く日記

早朝からゆっくりボイスの資源回収車を目撃した

 先週、息子氏の出校日がありまして。その日は私が休みで、奇しくもウチが旗当番で、嫁さんは仕事だったので、私が旗当番をやることになりました。私の旗当番はこれで3度目くらい。

 現場の交差点に着くと、すでに日は高く、キツイ日差しが容赦なく照り付けてきます。まだ7時半だというのに、日向に立っていると肌がジリジリ焼かれます。

 道を隔てた反対側の角に、同じく旗当番のお母さんが来たので、離れた所からですが、軽く会釈して目線で挨拶。目線が合ったかどうかもわからないけれど、わざわざ横断歩道を渡って行くのもどうかと思って、それで済ませました。

 遠くに小学生の群れが見え始めた頃、どこからか資源回収車のアナウンスが聞こえてきました。

 「ご町内の皆さま、今日は、資源の回収日です」

 ああ、資源回収車のアナウンスなんて久しく聞いてなかったなぁ。実家にいる頃はよく走ってたけど、今の地域に住み始めてから、あのセリフを聞くのは何年振りだろう。録音されたお姉さんの声でしゃべっ……いや違う!?

 あれは、あの声は……

 「ゆっくりボイス」じゃねぇか!

 説明しよう、「ゆっくりボイス」とは、パソコンのソフトで作ることのできる人工の音声で、平坦な棒読みが特徴の機械的な声のことである!

 この「ゆっくりボイス」は、Softalkというフリーソフトで作ることができ、ネットの動画ではナレーションによく使われています。息子氏がよく見ている動画でも、しょっちゅうこの声でナレーションを入れている動画を見かけるので、耳馴染みのある音声なのです。

 まさか資源回収車のアナウンスに「ゆっくりボイス」が採用されているとは知りませんでした。思わずその資源回収車をずっと目で追ってしまいました。

 しかし、アナウンスの内容なんて変わらないのに、なぜわざわざ「ゆっくりボイス」などにしたんでしょうね。ちゃんと人間のお姉さんの声でいいじゃないですか。別に減るもんじゃなし。いやテープは擦り減るか。今どきテープ?

 いずれにしろ、朝っぱらから、あの力の抜けた平坦な棒読み声を聞かされるとは、思ってもみませんでした。

 検索してみると、関東のほうでは2012年にはすでに「ゆっくりボイスの資源回収車」が走っていたようで、YouTubeにも動画がアップされていますが、これは軽トラで町内をゆっくり回る、まさに「ゆっくり」な資源回収車です。

 今回私が見たのは、8トンくらいのオープンな荷台のトラックでした。それに、あのアナウンスは市から委託されている業者だと思います。資源回収業界では、アナウンスにゆっくりボイスを採用する動きが盛んなのでしょうか。だとしたら、きっとお姉さんの生声を録音すると高くつくから、コスト削減のために合成音声に切り替えているのではないか、と推測しています。

 どこもかしこもコスト削減、か……。貧乏な世の中になりましたなぁ。

深海のゆっくり

深海のゆっくり